

第20回「学芸員のつぶやき」は敦賀市立博物館・みなとつるが山車会館の北村太智さんです。
敦賀市立博物館は、敦賀港のほど近くに位置しています。今現在、博物館として利用している建物は、昭和2年(1927)に大和田銀行の本店として建てられたものです。
敦賀は、古代より日本国の重要な港として発展してきました。そのため、当館では、これまで海や港にまつわる展示を数多くしてきました。平成29年度(2017)の特別展「敦賀湊と北前船交易」や、今年度(2024)開催した特別展「日本横断!運河計画」が、その代表例です。
当館の特徴は何といっても、建物自体が国の重要文化財に認定されていることです。平成24年(2012)から27年(2015)に修復工事をし、現在まで大切に受け継がれてきました(もう少しで竣工100年を迎えます)。
当時の銀行の雰囲気そのままに、博物館として企画展や特別展を開催しております。夏休み期間などに実施するバックヤードツアーは大変人気のイベントとなっております。展示は言うまでもなく、ぜひ、100年前の銀行の雰囲気も味わってみてください。
また、博物館の隣には、みなとつるが山車会館が建っております。こちらでは敦賀の祭りを中心に、展示やシアターを用意しております。別館では、北前船や大谷吉継の展示コーナーを設けております。ちなみにこの別館は大和田銀行本店の社屋であった建物を利用しています。(言い忘れましたが、敦賀市では「山車」のことを「だし」と呼ばずに「やま」と呼びます。)
山車会館では、毎年9月1日から4日ごろに開催される敦賀まつり(地元では氣比神宮にちなんで「氣比(けい)さんまつり」と呼ぶ方が多いです)の際に敦賀市内を巡幸する山車が収納されております。これらの一部はシアターや二階展示室から見ることができますので、当会館に来ていただけますと、一年中敦賀まつりの雰囲気が味わえます。
そして、周知の通り、今年3月16日に北陸新幹線金沢敦賀間開業を迎えたわけですが、ありがたいことに博物館・山車会館の入館者数も増えております。これからも敦賀市民の皆さまや、観光で来られた方々に、敦賀の歴史や文化を知っていただけるように邁進していきたいと思います。
敦賀にお越しの際には、ぜひ、敦賀市立博物館・みなとつるが山車会館へお越しください。
敦賀市立博物館・みなとつるが山車会館
学芸員 北村太智

