

これまで全会員館からご協力のもと好評いただいていた「学芸員のつぶやき」をver.2として、各館の学芸員、ご担当者の方々のお話をお届けします。ver.2 第3回「学芸員のつぶやき」は呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 林 悦子さんです。
大和ミュージアムは、平成17年4月23日の開館以来、多くの皆様に支えられ、年間約90万人、約20年間で累計1,600万人を超える方々をお迎えしてきました。
このたび、開館から20年が経過したことによる設備の経年劣化への対応(安全性・快適性の確保)に加え、この20年間で進んだ調査・研究成果を展示に反映させるため、令和7年2月より約1年2ヶ月におよぶ大規模リニューアル工事を実施しました。
私は,令和2年度に学芸課に配属となり、この事業に携わってきました。
• 令和元年度: リニューアルに向けた調査
• 令和2年度: リニューアル方針検討
• 令和3年度: リニューアル基本計画策定
• 令和4年度: リニューアル基本設計
• 令和5年度: リニューアル実施設計
• 令和6~7年度: 改修工事
• 令和8年度:リニューアルオープン
このように長い年月と非常に多くの関係者が事業に情熱を持って携わってくれた事により、このたびのリニューアル開館を無事迎えることができました。
○主なリニューアルのポイントとしては、
• 3階「科学技術展示室」の一新
以前の「船をつくる技術」展示室から全面リニューアルを行いました。
ものづくりの地・呉の歴史を踏まえ、呉海軍工廠や広海軍工廠の技術の解説。
エンジンやプロペラの実機、大砲、航空機関系の模型や貴重な実物資料を「見て・触って・体験して」いただける展示となっています。
• 1階「呉の歴史」展示室の拡充
現代の呉に至る通史展示を拡張。デジタル技術を活用するとともに、戦後復興に関する展示コンテンツを充実させました。
• 1/10戦艦「大和」の改修
近年の潜水調査等で判明した最新の知見・研究成果を反映した改修を行いました。
• 館外ショップ棟の新設
館内にあったミュージアムショップと券売所を館外へ移設し、新たなショップ棟を建設しました。
令和8年4月23日のリニューアル開館後、5月18日には総来館者数1,700万人を達成いたしました。開館からまもなく4ヶ月となりますが、すでに40万人を超えるお客様にお越しいただいております。
今後も資料の調査・研究に取り組み、さらなる魅力アップに努めていきます。大和ミュージアムの魅力を、ぜひ現地で直接「見て、触れて、感じて」いただければ幸いです。
皆様のご来館を心よりお待ちしています。
呉市海事歴史科学館
学芸課長 林 悦子

