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学芸員のつぶやき ver.2 vol.2 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
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  • 1.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ船体)

    1.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ船体)

  • 2.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ)船体

    2.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ)船体

  • 3.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ船体)

    3.青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(錆が目立つ船体)

 これまで全会員館からご協力のもと好評いただいていた「学芸員のつぶやき」をver.2として、各館の学芸員、ご担当者の方々のお話をお届けします。ver.2 第2回「学芸員のつぶやき」は青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 田村隆文さんです。


 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、旧運輸省からわが国初の港湾文化交流施設に認定され、青函連絡船80年の歴史を後世に伝えることを目的に、鉄道連絡船ミュージアムとして、平成2年に開館した。その後、平成21年に「近代化産業遺産」に、平成23年には、日本機械学会から機械遺産第44号に、令和5年には、日本船舶海洋工学会から「ふね遺産」に認定されるなど、近年はますますその史料価値が高っている。その八甲田丸は昭和39年に就航以来、一昨年(令和6年)に60年を迎え、その記念として、「青森港の歴史とこれからの八甲田丸の利活用について」をテーマにフォーラムを開催したので、その内容について少し記載し、現在の取り組みについて紹介する。


本フォーラムは、八甲田丸の所有者をはじめ、元乗組員や有識者がパネリストとしてご参加いただき、様々なご意見を頂いた。

その一部を紹介する。

・今後係留船として保存することで一番の課題になるのは、水際の鉄板の腐食をどう防ぐか。船舶安全法では、板厚が5ミリ以上ないと船舶検査に合格しない。その対策について、日本で実際に行われている工事方法について紹介。

・鉄道車両の保存も非常に難しいが、船舶に関しては鉄道以上に難しいことは理解したが、実物そのものが、当時使用していた港に保存展示されているのは非常に意義があり、船舶の歴史としては非常に重要なものである。

・青森市の近代史を見ていく中で青函連絡船はやはり大きい軸になっていて、その実物である八甲田丸が当時の姿を残しているところに大変価値がある。

・青函連絡船(八甲田丸)を含めた津軽海峡・青函トンネルを構成とする世界複合遺産登録へ挑戦してはどうかとの提案があった。(傍聴者)

最後に八甲田丸の所有者から、パネリストの皆様から非常に貴重な意見を頂戴し、この歴史を語り継ぎ、現存している歴史的資料を長く良い状態を保っていく努力をすること。世界遺産構想に関しても、その可能性を調べることなどのまとめがあった。


このようなフォーラムのご意見を踏まえ、現在、船体を長く保存するためにどのような整備が必要か。船体関係・設備関係・係留設備等の整備項目を洗い出し、その費用も含め検討中である。世界複合遺産登録に関してはハードルが非常に高く、実現不可能であることから、市の指定文化財に登録できないか可能性を調べている。

いずれにしても、八甲田丸船体の老朽化は歪めない事実であることから、市民に港湾都市青森の発展の礎であった、八甲田丸の保存意義を再認識していただくことが重要である。

 

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

NPO法人あおもりみなとクラブ

事業部長 田村隆文 



 



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