最新情報News

ミュージローブログ
学芸員のつぶやき vol.33 蒲郡市生命の海科学館
ミュージロー
三角旗
  • 1.蒲郡市生命の海科学館外観

    1.蒲郡市生命の海科学館外観

  • 2.生命の海科学館イメージキャラクター「アノマロちゃん」

    2.生命の海科学館イメージキャラクター「アノマロちゃん」

  • 3.アノマロカリスの化石

    3.アノマロカリスの化石

第33回「学芸員のつぶやき」は、蒲郡市生命の海科学館の髙井芙樹さんです。




蒲郡市は三河湾の最奥に位置する街です。温暖な気候に恵まれ、みかんや市内の漁港で水揚げされる海の幸が名物です。

蒲郡駅から徒歩3分の場所にある生命の海科学館は本物の隕石や化石にふれて、地球の歴史や生物のうつりかわりを学ぶことができる科学館です。なかでも、「海の誕生」「生命の初期進化」「海にすむ古生物の進化」など海にまつわる歴史を紹介しています。

 

今回は展示の中で、学芸員イチオシの化石についてご紹介します。当館のイメージキャラクター「アノマロちゃん」のモデルとなったアノマロカリスの化石です。アノマロカリスは、約5億年前のカンブリア紀の地層から見つかる節足動物のなかまで、頭に大きな一対の触腕があるのが特徴です。素早く泳ぐことができ、触腕で獲物を捕らえていたとされている、大型の肉食動物です。展示している化石は触腕の一部ですが、全長は大きいもので1m程にもなったといわれています。

 全長1mと聞いても、現代の地球上にはクジラやゾウなど大きな生物が沢山いる為、あまり大きくは感じられないかもしれません。実際に、触腕の化石を見て「思ったほど大きくないね」という声を耳にしたこともあります。しかし、そんな時は一緒に展示されている同時期の生物の化石との大きさを見比べていただきたいです。カンブリア紀の地層から発見される生物は全長数cm程度であることが多いのに対し、アノマロカリスは触腕の一部だけで10cmもあります。このように比較していただくと、当時の海の中でアノマロカリスは大型の生物であったと実感していただけるのではないでしょうか。

ご来館の際には、アノマロカリスの化石と、同じ地層から発見された他の生物たちの化石を見ながら、カンブリア紀の海に思いを馳せていただければ幸いです。

 

今回はアノマロカリスの化石についてご紹介をさせていただきましたが、他にも1階エントランスに展示中で2016年に新属新種に認定されたインカクジラの化石や、土日祝日に開催されるイベントなどもオススメです。イベントでは、化石探し体験やサイエンスショーなど科学が好きになるテーマをたくさんご用意しております。事前予約制のイベントが多いので、生命の海科学館を満喫していただくためにもHPを確認してから是非ご来館ください。



蒲郡市生命の海科学館

髙井芙樹

泡
灯台

Pagetop