

第29回「学芸員のつぶやき」は、七尾フィッシャーマンズ・ワーフ 能登食祭市場の万行 達也さんです。
七尾市は「能登の玄関口」と呼ばれます。七尾湾を目の前にして立つ能登食祭市場は、1991年に地元有志たちによって開業しました。「七尾フィッシャーマンズワーフ」の愛称どおり、海の幸をはじめ能登の美味しいものが沢山集まっています。
しかしながら、昨年(2024年)の元日に発生した能登半島地震により、能登食祭市場も大きな被害を受けました。地震発生当日は休館日であったため、人的被害はありませんでしたが、路面の液状化や、館内通路の亀裂、配管の破損など多数の損傷が見受けられました。
昨年(2024年)のゴールデンウィークには、応急復旧工事により土日のみの仮営業を再開しました。9月には、平日の営業も再開し、日本テレビの「24時間テレビ」の会場となり、全国へ大きく発信することが出来ました。11月中旬に施設全体の魅力である「浜焼きコーナー」がリニューアルオープンし、12月末には海鮮丼専門店の「漁師屋」も営業するなど少しずつ活気が戻ってきました。潮風を感じながらの海鮮バーベキューの味は格別です。
今年(2025年)のお正月には、「食祭初市」2月には「食祭おいしんぼ市」「ひな人形展」を行うなど、各種イベントを復活させ、地域に明るい話題を発信し、復興に努めてきました。観光バスや団体昼食の予約も少しずつ動き出し、7月には地元の能登島漁師直営の店「大漁屋」(だいりょうや)もオープンしました。ほかにも、焼き魚や干物、揚げカマボコ、ジェラートなどの店舗が入っており、購入した商品を館内で食べられるフードコートもあります。また、韓国チキンのお店や人気のラーメン店もあります。
能登の伝統的な発酵調味料「いしる」や、七尾特産のなまこ商品、名物の「みそまんじゅう」もお土産におすすめです。建物横の桟橋から発着する遊覧船も運行を再開しており、爽快で心地よい船旅が楽しめます。皆様のご来館を心よりお待ちしております。
七尾市では、2026年秋に港を核にまちづくりを進める「みなとオアシス」の全国協議会総会に合わせ、Sea級グルメ全国大会が開かれることになりました。七尾市の「みなとオアシス」である七尾港と和倉港の復旧が進み、港町・七尾のにぎわい復活のために、能登食祭市場は拠点施設として、しっかりと取り組んでいこうと思います。
能登食祭市場
株式会社 香島津 万行達也

