

第15回「学芸員のつぶやき」は神戸大学海事博物館館長の野村昌孝さんです。
神戸大学海事博物館は、その前身の神戸高等商船学校や神戸商船大学時代から現在にかけて海事に関する参考資料を広く収集展示して教育研究の資に供し、あわせて海事の普及に寄与することを目的に昭和33(1958)年11月、海事参考館として発足しました。爾来、収蔵資料の保管とともに社会変化で散逸しつつある資料の蒐集に努めています。昭和42(1967)年9月、神戸商船大学50周年(私立川崎商船学校創基50周年)記念事業において現在の展示室が講堂の一階部分に完成したのを機に海事資料館へと改称、さらに平成15(2003)年10月1日に神戸商船大学と神戸大学とが大学統合しましたが、その1年後の平成16(2004)年10月に海事博物館へと名称を改めて現在に至り、この10月で20周年の節目を迎えることになります。
当館の収蔵品は江戸時代後期の日本沿岸や瀬戸内海を中心に活躍した北前船や樽廻船などの和船模型を始め和船の部分実物、船大工の板図や道具類、航路図や海路図屏風、航海の安全を祈願して奉納された絵馬、西洋型帆船や商船模型、近代の航海用具、レシプロ機関やボイラー模型、進水式絵葉書、船や船旅と近代の日本商船隊に関連したコレクションの他、寄贈書籍など約4万点を数えます。
なお、これらの収蔵品は常設展示とともに毎年海の日を記念して開催される企画展などのテーマに沿って入れ替えや配置換えが適宜なされます。現在、2024年度企画展『神戸からの船出 ~近代日本・貨客船の光彩~』を開催中です。本館のWebをご覧のうえ、ご来館をお待ちしております。

