

第14回「学芸員のつぶやき」は坂井市龍翔博物館の中田那々子さんです。
坂井市龍翔博物館は、2023年6月にリニューアルオープンした市立博物館です。建物の外観は五層八角形の洋風建築で、今から約150年前に三国に建てられた明治時代の龍翔小学校をモデルにしています。
入館すると、目の前には精巧に造られた北前船交易の商船・ベザイ船の模型(縮尺1/5)があり、圧巻です。1階では、交易で運ばれた「越前青石」とも呼ばれる笏谷石や越前赤瓦のほか、アイヌの衣装「アットゥシ」を紹介しています。館内は、市の歴史や文化を紹介しつつも、各所にトリック手法を使った展示や来館者が自ら発見する楽しい展示がちりばめられています。例えば、弥生時代の管玉に乗ったような、また、雲の上に乗って坂井平野のパイプラインを眺めているような写真が撮影できます。明治時代の三国湊の蔵並み模型(縮尺1/100)では、小さな猫を探すなど、いろいろな体験ができます。4階はトリックアートで有名なM.C.エッシャーを想って、空と雲を描いた「エッシャーに捧ぐ」の展示空間で、360度の景色が楽しめる展望室と展望バルコニーになっています。九頭竜川の河口に広がる景色は、時間や日々とともに異なる景色が楽しめ、天気が良く、空気が澄んでいる時は、丹後半島も見ることができます。
坂井市龍翔博物館 中田那々子

