第7回「学芸員のつぶやき」は琴平海洋博物館の西山修三さんです。
入館者の方から海洋博物館が金比羅宮の参道沿いにあるのは何故ですかとよく聞かれます。
実際、海から離れた山の麓に海洋博物館があるのですから、疑問に思われるのも良く分かります。
なぜ、琴平海洋博物館が海から10㌔以上離れた琴平の地に建てられたのかというのは、琴平は海の守り神として全国の方々から崇敬されている金刀比羅宮があり、信仰と観光で多くの方が集まることから、海事思想の普及にふさわしい土地柄として、昭和41年、琴平の地に琴平海洋博物館が開館されました。
金刀比羅宮が海の神様を祀っているのでこの地に琴平海洋博物館があるのですと答えると納得してもらえます。
琴平海洋博物館では特に子供たちに海や船のことを知ってもらいたく、遠足や校外学習で当博物館を見学してもらったり、小学生が夏休みに作成した船舶模型の工作展を開催したりしています。工作展では例年精巧であっと驚くような作品や小学生らしい作品も多く、想像力を働かせながら時間をかけて作ったのだろうなと感じます。
多くの入館者の方からは「素晴らしい作品が多いですね」と声をかけられます。
子供たちにはこのような機会に海や船のことに興味を持ってもらえればと思いますが、少子化の影響か応募数が少しずつ減っているのが心配なところです。
船舶模型工作展は今回で第43回目ですが、50回、60回と続けていければと思うところです。
琴平海洋博物館 西山修三
」芸員のつぶやき