第6回「学芸員のつぶやき」は呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の林 悦子さんです。
広島県呉市にある呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)は,呉駅から徒歩5分の呉中央桟橋ターミナルの隣に位置しています。
大和ミュージアムは,日本の近代化の歴史そのものである「呉の歴史」とその近代化の礎となった造船・鉄鋼をはじめとした「科学技術」を紹介する博物館です。
館内には,1/10サイズの戦艦大和や零式艦上戦闘機六二型などの貴重な実物資料の他、船を中心とした科学技術の原理を体験・体感を通してわかりやすく紹介している展示室があります。毎週土日にはワークショップやサイエンスショーも開催しています。
また,大和ミュージアム目の前の大和波止場では,戦艦「大和」の前甲板や艦橋をイメージした展望棟などがあり,戦艦大和の大きさを体感出来ます。
私のおすすめは,大和ミュージアムの4階テラスからの呉港の風景です。旧海軍工廠から培った技術を今に伝える造船所とともに海上自衛隊の艦船や建造中の世界最大級のコンテナ船など様々な船舶を望むことができ,時々に違う風景を楽しめ,歴史を感じることもできます。ご来館時は,是非大和波止場や4階テラスも覗いていただければ幸いです。
さて,当館は平成17年に開館し,今年で18年目を迎え,現在施設・展示の大規模リニューアルの実施設計を進めているところです。
来館者の皆様に喜んでもらえるようなリニューアルになるよう学芸課長として日々各担当者や学芸員,施設・展示設計業者の皆さんと綿密な協議を重ね,頭を悩ましながら業務を進めています。
」芸員のつぶやき