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「今月の逸品ver.3」 vol.29 蒲郡市生命の海科学館の「クビナガリュウ化石レプリカ」
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  • クビナガリュウ

    クビナガリュウ

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    クビナガリュウ

「今月の逸品ver.3」第29回目は、蒲郡市生命の海科学館の「クビナガリュウ化石レプリカ」です。


恐竜時代の海を泳いでいた爬虫類のなかま、クビナガリュウ。生命の海科学館では、3階吹き抜けのホールの天井から、全長10mを超える全身骨格化石が吊り下げられています。正式な名前は“タラソメドン”といい、60個以上もの骨が連なる長い首が特徴です。

骨の構造から、残念ながら陸上には上がれなかったと考えられています。関節の構造から、首をあまり上にはそらせることができなかったことも分かってきました。現在は、あの長い首で、魚やイカだけでなく海底にすむ貝なども食べていたとする説が有力です。また、首長竜や近縁な化石種で胎児を含む母親の化石が見つかったことなどから、爬虫類ながら卵ではなく子どもを産んでいたと考えられるようになりました。

2021年、開館から実に20 年ぶりに、この全身骨格が、より真実に近い姿に生まれ変わりました。

監修は、フタバスズキリュウの研究で有名な、日本の首長竜研究第一人者の佐藤たまき先生です。

頚椎がまっすぐに伸び、前ヒレ・後ヒレに繋がる骨の一を修正したため、胴体が以前より丸みを帯びた姿になりました。また尻尾の骨の一部である、血道弓と呼ばれる部位の形を正しく修正しました。

このような巨体ながら天井から吊るして展示できるのは、樹脂製の軽量なレプリカならでは。階段をのぼりながら、すっと伸びた首や、大きなヒレのなかに細かな骨が連なる様子、太く力強そうな尾の骨などを、さまざまな角度から観察することができます。

新しくなったクビナガリュウに、ぜひ会いにいらしてください。


泡
灯台

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