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「今月の逸品ver.3」 vol.25 海とくらしの史料館 のリュウグウノツカイ
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  • リュウグウノツカイ キラリン

    リュウグウノツカイ キラリン

  • リュウグウノツカイ キラリン

    リュウグウノツカイ キラリン

  • キラリンといっしょに写真撮影

    キラリンといっしょに写真撮影

「今月の逸品ver.3」第25回目は、海とくらしの史料館のリュウグウノツカイです。

海とくらしの史料館に展示しているリュウグウノツカイは、愛称を「キラリン」といいます。

全長は4.2mあります。2009年11月に館の前を流れる、境水道で捕獲され、2011年4月から展示しています。


アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属する深海魚で、記録に残っている最大のものは全長11m。現生の硬骨魚類(サメの仲間を除いた魚類)のなかでは最長の種類です。ちなみに最重量はウシマンボウです。太平洋・インド洋の生息する種、大西洋に生息する種が生息しており、外洋の深海の中層を回遊している「遊泳性の深海魚」です。


静止しているときは頭を上にして直立し、移動する時は体を前傾させた姿勢で、背びれを波打たせて泳ぎます。最近では動画サイトで泳ぐ姿を見ることができます。

食性は動物性プランクトンやオキアミです。

リュウグウノツカイの卵は浮遊性で、海洋を漂いながら孵化し、仔魚は小型プランクトンを食べ成長します。極まれに、港湾内で稚魚をタモアミで捕獲できます。稚魚は大きくなるにつれて徐々に深度100~200mの深海中層に移動していくと考えられています。


体の表面には「グアニン」というアミノ酸の板状の結晶があり、これが可視光線を反射するため、鱗が無いにもかかわらず銀色に輝きます。

また、鶏のトサカのような赤い背びれを持っており、腹びれから2本の感覚器官が伸びており、先端で獲物を探します。


さらに、リュウグウノツカイは尾部を、トカゲのように自切できることができます。理由は2つ考えられています。①外敵に襲われた時(尾部を切り離し逃げる)②食料不足時にエネルギー消費を抑えるため(体を小さくすると食べる量が少なくなる)。ただし、一度切り離すと2度と生えてきません。

このような特徴のある生態により、古来より、シーサーペント(海の大蛇)の伝説のモデル、ニシン漁の成否を占う「ニシンの王」、一部の人魚のモデル、見つけると地震が起こるなど、多くの伝承が残っています。

海とくらしの史料館では、魅惑の深海魚「キラリン」と一緒に写真撮影ができます。ご来館お待ちしています。     海とくらしの史料館 大池 明

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