「今月の逸品ver3」の第17回目は、道の駅 「開国下田みなと」(ハーバー&JGFAカジキミュージアム)の「古代・戦国時代の船の復元模型」です。
開国の街として知られる下田の街。ペリー提督が黒船に乗船し開国を求め来航した下田港。
アメリカとの開国の後にはロシアよりディアナ号でプチャーチンも来航します。
開国の時代の前には風待ち港として多くの船が寄港しました。江戸時代においては江戸と大阪を結ぶ大量輸送は海上交通が主流で、多くの商船が往来しており船と共に東西の文化も流入し、下田は箱根と並ぶ海の関所として約100年あまり港町として繁栄した時代でした。
下田の街が出来るまでを復元模型や展示品でご案内している「ハーバー&カジキミュージアム」では港町下田の街の形成にはかかすことの出来ない、それぞれの時代で活躍した船舶の復元模型を展示しております。
有名な黒船ポーハタン号やディアナ号はもちろんですが、今回はあまり知られていない古代・戦国時代の大型船の復元模型をご紹介します。
「古墳時代中期の大型船」
この復元模型は丸木舟の船底の上に左右の舷側板と前後に堅板をとりつけた構造船と呼ばれる古墳時代中期の大型船で、外洋の航海に使われたものです。奈良時代に伊豆手船と呼ばれたものはこのての船であったと思われます。