

「今月の逸品」第10回は わかちく史料館の川 艜( かわひらた )[ 五平太舟 ]を復元した模型 (10分の1)です。
◎ 川 艜 ( かわひらた )[ 五 平 太 舟 ] の 紹 介
江戸中期より筑豊(福岡県中部)の物資の輸送は、この川ひらたと呼ばれる舟により行なわれていました。当時は米・石炭等を運んだ船底の浅く平たい舟の事です。
明治になり石炭が筑豊地区より本格的に産出される様になると、遠賀川を往き交う川ひらたは、明治30年ごろには約7000隻を超えていたともいわれていました。
しかし、鉄道が福岡県直方から若松まで開通する事により石炭輸送の主力となり、昭和14年頃にはその姿を消してしまいました。
これはその当時の川ひらたを復元した模型(10分の1)です。
山口県下関市の方が製作して寄贈された舟で、舟板の一枚、舟釘の一本まで実物と同じ材質・形で縮小して精巧に作ってあり貴重な資料で、当時を偲ぶ事ができます。
平成23年世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの作品のなかに、川ひらたの船頭が恨めしい目で石炭貨物列車を見つめている絵がありますが、時代の移り変わりを分かり易く表現している一枚と思います。機会があれば画集等でご覧下さい。
当館には模型の他、写真等も展示していますので、是非お立寄り下さい。
※ 地域により五平太舟(ごへいたぶね)とも表現する
下記は模型の基本となった川ひらたの図面に記載された長さ・幅・高さです。
長さ 幅 高さ
46尺(13・8m) x 8尺(2,4m) x 3尺(0,9m)
[積載量4~6トン]

