今回、新着資料としてご紹介するのは、フェルケール博物館の「フォグホーン(霧中号角)」です。
フォグホーンは手動で音を発生させる霧中信号器で、霧などで視界不良のとき、航行中の船舶や投錨中の船舶の衝突を防ぐために鳴らします。その性能は、1海里(1,852m)以上に達する信号音を6秒以上連続で発声するものとされています。
フォグホーンは、手鞴を押して音を出すものが主流ですが、なかには2つの鞴を交互に押す箱型のものや、ハンドルを回して音を出すサイレン式のものもあります。
昔の清水港では新年を迎えるにあたり、日付が変わった瞬間にフォグホーンを1回長く鳴らし、そのあと盛大に花火をあげていたそうです。現在では、停泊中の船舶が一斉に汽笛を鳴らしています。港町ならではの風物詩ですね。
今度は清水港で新年を迎えてみてはいかがでしょうか。