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新着資料の紹介コーナー 第21回「神戸大学海事博物館」
ミュージロー
2016/03/01
兵庫県
三角旗

今回新着資料として紹介するのは、神戸大学海事博物館の「海事博物館企画展2017-神戸における海技者教育100年の歩み」です。

海事博物館がある神戸大学の深江キャンパス(大学院海事科学研究科・海事科学部)は私立「川崎商船学校」にその源を発します。川崎造船所の創立者である川崎正藏翁は『四面環海の我が国は海運の発展によって台頭する』と唱え、その遺志を継いだ息子の川崎芳太郎氏により1917(大正6)年、兵庫県武庫郡本庄村深江の浜に同校は誕生し、翌、1918(大正7)年3 月には第1 期生が入学しています。その後、1920(大正9)年8 月に国へ移管され、我が国2 番目の官立商船学校として文部省直轄の神戸高等商船学校が発足、同年11月には神戸高等商船学校第1 期生(航海科28人・機関科30人)が入学して修業年限4年半の海技者(船員)教育が本格化します。
爾来、1925(大正14)年改称の東京高等商船学校《1875(明治8)年、私立「三菱商船学校」として発足、1882(明治15)年の官立東京商船学校を経て東京高等商船学校へ》と肩を並べ、資源に乏しい日本の生命線を維持するため、共に数多くの商船士官を輩出し、国家の発展に大きく貢献しながら、昔も今もそして将来にかけても日本に不可欠なインフラである海運の発展とともに社会的責任を果たしてきました。商船士官教育の殿堂として、東の東京を「越中島」、西の神戸は「深江」(の商船学校・大学)と愛称で呼ばれています。
2017(平成29)年に創基100 周年を迎えることから、「神戸における海技者教育100 年の歩み」と題して企画展2016 を夏季に開催し、常設展示に加えて、私立川崎商船学校から現在に至る海技者教育の変遷を深江キャンパスの歴史とともに紹介します。

企画展2015「大戦中の日本商船 船員の姿」が終了しましたので(展示は維持)、次期企画展「神戸における海技者教育100年の歩み」に係る資料紹介をします。

  • 神戸大学海事博物館全景
    神戸大学海事博物館全景

神戸大学海事博物館全景
開館日: 月・水・金の13:30 ~ 16:00( 祝日を除く)
お問い合わせ: 海事博物館事務室078-431-3564
海事博物館http://www.museum.maritime.kobe-u.ac.jp

泡
灯台

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