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新着資料紹介のコーナー第26回「南島原市口之津歴史民俗資料館」
ミュージロー
2016/08/17
長崎県
三角旗

今回新着資料として紹介するのは、南島原市口之津歴史民俗資料館の「船絵馬」です。

近世初期以降、船主や船頭が自船の姿を描いた絵馬を社寺に奉納して海上安全を祈願した。
この絵馬は大坂糸荷熊治郎が弘化4年(1847年)未正月良日、口之津港瀬高観音に航海安全を祈願して奉納したもので、船名大徳丸(和船)長方形一枚帆の御用船である。
この種の絵馬は極めて少なく、他に見られない貴重なものとされている。

糸荷廻船とは
江戸時代、生糸をはじめ長崎輸入物資を上方へ運送することを幕府から許された特権的な船で、必ず堺または大坂の船がこれにあたる規定があった。
このうち堺の糸荷廻船には堺船という別称があり、船の所有者は堺商人に限られ、船には「御用」の船印か鎗を立て、二紺三白の幕を張って特権船であることを示し、その船頭には帯刀が許された。
なお、輸入生糸などの急送を必要とする場合、堺宿老の許可を得て、他船を調達して運送する例外が認められたが、この船を仮船といった。

泡
灯台

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