「今月の逸品ver.2」第7回目は、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の「戦艦『金剛』に搭載されたヤーロー式ボイラー」です。
ヤーロー式ボイラーは,20世紀初頭の世界の代表的な艦艇用ボイラーで,イギリスのヤーロー社が開発しました。大正2(1913)年の「金剛」竣工時36基搭載されていたこのボイラーは,重油と石炭の混焼型で,昭和3(1928)年の近代化改装開始の際「金剛」から降ろされました。当館展示のボイラーは戦後,科学技術庁金属材料研究所の建物の暖房用ボイラーとして平成5(1993)年まで使用されていたものです。
この資料は当館1階常設展示室「呉の歴史」で現在展示中です。ぜひご覧ください。