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みなとミュージローブログ

2020年07月06日

「今月の逸品 ver.3」 vol.2 横浜みなと博物館の「戦時標準船 江ノ島丸模型」

 横浜みなと博物館常設展示室「戦争と接収」のコーナーで展示している「戦時標準船 江ノ島丸模型」(縮尺1/100)を紹介します。
 江ノ島丸(6,932総トン)は1943(昭和18)年に三菱重工業神戸造船所で建造された、2A型戦時標準船です。2は第二次戦時標準船であること、そしてAは船の大きさを示し、標準船のなかでも最も大きな船型でした。海上輸送の主力として計画された2A型戦時標準船は、1943~45(昭和18~20)年にかけて、国内9造船所でおよそ120隻が建造されましたが、江ノ島丸はその中で最初に完成した船です。
 戦時標準船は、戦時において兵員や物資を運ぶ輸送船を早く大量に建造するために、規格化された船のことをいいます。第一次戦時標準船では、戦後の商業航海への復帰を考慮した設計が行われましたが、太平洋戦争が進むにつれて喪失船舶量が甚大となると、それを考慮する余裕もなくなり、量産と資材節減を主眼とした第二次戦時標準船の建造が進められました。江ノ島丸は1943(昭和18)年8月に起工、およそ4か月後の同年12月に竣工しました。直線的な船体の江ノ島丸模型を見ていると、戦時の緊張感が伝わってくるような気がします。江ノ島丸は、太平洋戦争中は陸軍の輸送船として活動し、終戦までに3度空爆や触雷で被害を受けました。戦後は復員輸送にあたりましたが、1946(昭和21)年1月に中国の揚子江河口で触雷、沈没しました。建造から沈没まで2年あまりの短さでした。
 今年は戦後75年。太平洋戦争を語り継ぐ資料として、江ノ島丸模型をこの機会に大勢の方々にご覧いただきたいと思います。


   戦時標準船 江ノ島丸 模型


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at 14時15分

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