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みなとミュージローブログ

2017年09月08日

「今月の逸品ver.2」 vol.5名古屋海洋博物館の「船模型『帆船 日本丸 (二代目)』(1/65)」

「今月の逸品ver.2」第5回目は、名古屋海洋博物館の「船模型『帆船 日本丸 (二代目)』(1/65)」です。

  日本丸は海運界の将来の担い手を育成するための航海訓練の練習船で、帆装艤装設計から製作まで、総て一貫して我が国で行った最初の船です。名古屋港初入港は1990年(平成2年)です。愛知県内の個人で模型を制作している方より寄贈を戴き、平成29年7月15日(土)より展示をしています。

 
 船模型「帆船 日本丸 (二代目)」(1/65)規格:長さ1700mm 高さ950mm 幅400mm

日本丸(二代目)の仕様

船  名  日本丸(日本初の純国産練習帆船)
船  種  帆船
建造場所  住友重機械工業 浦賀
起工年月日 1983年(昭和58年) 4月11日
進水年月日 1984年(昭和59年) 2月15日
竣工年月日 1984年(昭和59年) 9月12日
総トン数 2,570   全長(m) 110.09   満載喫水(m) 6.75   幅(m) 13.8
原動機種/基 ディーゼル/2基    速力 最大/航海(k't) 14.33/13.20
最大搭載人員(実習生定員) 190(120)


1983年(昭和58年) 4月11日 住友重機械工業追浜造船所浦賀工場で起工式
1984年(昭和59年) 2月15日 進水式
               (皇太子殿下ご夫妻ご臨席・妃殿下支綱切断)
1984年(昭和59年) 9月12日 竣工
1984年(昭和59年) 9月15日 完工 引き渡し、最初の実習生を受け入れ
               処女航海を開始


名古屋海洋博物館の情報はこちら



at 11時47分

2017年08月01日

「今月の逸品ver.2」 vol.4フェルケール博物館の「蒔絵のお椀」

「今月の逸品ver.2」第4回目は、フェルケール博物館の「蒔絵のお椀」です。

  このお椀は正式に名称をつければ「舟曳図金平蒔絵椀(ふなひきずきんひらまきえわん)」と呼ぶことになるでしょうか。江戸時代の清水湊の廻船問屋・三保屋で使われていたもので、10客が1セットとなり、木箱に大切に納められていました。
  お椀には黒漆を何度も塗って下地とし、椀の蓋に金泥で絵を描いています。絵では笠をかぶり、蓑を付けた3人が綱を引いています。しかし、綱は蓋の右外へと延びているため、その先はわかりません。ところが、蓋を開けて裏返すと、今度は左から綱が延びて右に見える小舟の舳先に結び付けられています。全体をとおして考えると「3人の人が小舟を曳いている図」といえるでしょう。
  江戸時代の清水湊は清水湾に流れ込む巴川の河口をやや遡った岸に築かれた川港でした。この清水湊の対岸には、“ 甲州廻米置場 ”があり、甲斐国から富士川を下って運ばれた年貢米が蔵へと納入されました。一方で、空荷となった船には塩や生活物資を積み込み、富士川河口部から71km上流の鰍沢まで4~5日かけて綱を引いて舟を川上げしたと伝えられます。
 当時の廻船問屋は湊に着く船の船主と荷物の買取りの交渉をしましたが、その交渉がまとまるまで船主は廻船問屋に寝泊まりしていたといいます。つまり、廻船問屋は高級旅館の役目も果たしていました。金蒔絵の高級な椀が伝わっていた理由も納得できます。また、「富士川舟曳図」も清水湊に滞在する船主への“ おもてなし ”のひとつだったのでしょう。

 
       船曳図金平蒔絵椀                     蓋(表)    蓋(裏)


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at 10時32分

2017年07月07日

「今月の逸品ver.2」 vol.3日本郵船歴史博物館の「記念洋酒 ウイスキーボトル(未開封)」

「今月の逸品ver.2」第3回目は、日本郵船歴史博物館の「記念洋酒 ウイスキーボトル(未開封)」です。


日本郵船専用に瓶詰めされた洋酒。ラベルにbottled for the Nippon YUSEN KAISHAの印字が見られる。
明治から昭和初期にかけて船内での酒類はブランデーやワインなどよく知られるが,ウィスキーもあったという事を教えてくれる1点である。

企業や人が長い年月を積み重ね歴史をつむいでいくのと同じように,博物館に収蔵される資料は誰が所有し,どのような来歴を経て現在に至ったかという時を越えた様々な記憶を包含している。
収蔵品の中には1928年と記された未開封のウィスキーボトルがある。銘柄は「Black & White」。ちなみに,国産ウィスキー第一号『白札』の販売が開始されたのは1929年(昭和4)だ。
来歴を調べると前所蔵者の母の遺品の中に眠っておりそこから発見されたウィスキーボトルで,1993年にカリフォルニアサターン第60次復航に載せられ当時の博物館準備室に寄贈されたものだった。ボトルのラベル上部に“EXPRESSLY BOTTLED FOR NIPPON YUSEN KAISH”と記載されている。寄贈者の祖父はシアトル,アラスカでパイロットをしていたようで,日本郵船の船長とも面識があったという。1928年のシアトル航路の就航船は常磐丸,静岡丸,伊予丸,横浜丸,富山丸,加賀丸,三島丸が就航していた。
話はややずれるが,今でいう「社員規則」にあたる「社規類纂」なかに「船内酒食接待心得に関する件」という項目があり船長は乗船客,以外にも官公吏及び水先人等も船内で酒類を持ち出し接待することができた。つまり前所蔵者である祖父はパイロットであり,1928年頃の前記の船のいずれかの船長が荒天で出航の遅れたか,はたまた思いがけない邂逅にふれたか何かの折パイロットを船内に招き,その記念としてのウィスキーボトル贈ったのだろうか。

 


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at 14時14分

2017年06月16日

「今月の逸品ver.2」 vol.2船の科学館の「南極『昭和基地』の床パネル」


「今月の逸品ver.2」第2回目は、船の科学館の「南極『昭和基地』の床パネル」です。
今年は南極観測60周年、丁度60年前に初めて南極に建設された日本初の南極観測基地の床パネル(実物)です。
これは、木製のパネル組み立て式建物で、わが国初のプレファブリケーション(プレハブ)住居でした。精密な木材加工品で、断熱材として間には初めてドイツから輸入した発砲スチロールが使われています。
実際の床面は裏側で、展示してある面はオレンジ色に塗られた下側となっています。

南極観測船“宗谷”船内の南極展示室に展示されています。是非、見に来てください。

南極『昭和基地』の床パネル


実際の昭和基地

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at 10時17分

2017年05月15日

「今月の逸品ver.2」 vol.1 横浜みなと博物館の「日本丸新聞 1960 ニューヨーク航海」


「今月の逸品ver.2」がスタートしました。
第1回目は、横浜みなと博物館の「日本丸新聞 1960 ニューヨーク航海」です。


  

    


    上から日本丸新聞1960表紙、日本丸新聞1960創刊号、日本丸新聞1960 100号 

 かつて、練習帆船日本丸では、航海ごとに実習生による船内新聞が発行されていました。内容は国際情勢をはじめ、政治、日本国内の社会問題や事件、プロ野球などスポーツの結果から航海中の船内の出来事に至るまで、表と裏にぎっしり記されていました。最初は慣れないガリ版刷りで、創刊号ではまだ字もたどたどしかったのが、号を重ねるごとに書体や紙面の構成もしっかりしてきています。新聞は最終号になると表紙と巻末にその航海の航路図を付けて綴られました。新聞からは、当時の実習生による自主的な文化活動の充実がうかがえ、実習生活の一面を示す貴重な資料といえます。
 日本丸は、横浜で保存、公開されるまでの54年間の航海で、何度か国際親善のために記念航海に従事しました。この新聞はちょうど1960(昭和35)年日米修好百年祭の記念航海の時のもので、日本丸はロサンゼルス、ボルチモア、ニューヨークに寄港し、現地で日本代表として様々な友好行事に参加しました。

  

(左)日米修好百年でボルチモアに入港 1960年   (右)ワシントンで100年前の侍姿で記念撮影 1960年


今年2017(平成29)年、帆船日本丸は、1930(昭和5)年の建造以来の日本海運における貢献と、造船史の上でも極めて希少な大型帆船であることが評価され、国重要文化財指定の答申を受けました。これを記念して7月15日(土)から9月3日(日)まで企画展「国重要文化財指定記念 帆船日本丸の航跡」を開催します。会期中は、7月22日(土)記念シンポジウム、8月19日(土)記念講演会、8月26日(土)記念映画会も行います。ぜひ多くの方々にご覧いただき、日本丸のこれからの保存についてご理解、ご支援賜ればと思います。


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at 11時51分

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