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みなとミュージローブログ

2017年11月22日

「今月の逸品ver.2」 vol.7 呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の「戦艦『金剛』に搭載されたヤーロー式ボイラー」

「今月の逸品ver.2」第7回目は、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の「戦艦『金剛』に搭載されたヤーロー式ボイラー」です。

  ヤーロー式ボイラーは,20世紀初頭の世界の代表的な艦艇用ボイラーで,イギリスのヤーロー社が開発しました。大正2(1913)年の「金剛」竣工時36基搭載されていたこのボイラーは,重油と石炭の混焼型で,昭和3(1928)年の近代化改装開始の際「金剛」から降ろされました。当館展示のボイラーは戦後,科学技術庁金属材料研究所の建物の暖房用ボイラーとして平成5(1993)年まで使用されていたものです。
この資料は当館1階常設展示室「呉の歴史」で現在展示中です。ぜひご覧ください。

  

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の情報はこちら
 


at 13時28分

2017年10月02日

「今月の逸品ver.2」 vol.6 神戸海洋博物館の「船舶模型 練習帆船『みらいへ』(1/20)」


「今月の逸品ver.2」第6回目は、神戸海洋博物館の「船舶模型 練習帆船『みらいへ』(1/20)」です。

  練習帆船「みらいへ」は、大阪市が青少年の育成のために住友重機械工業㈱浦賀艦船工場で建造した前「あこがれ」です。1993年(平成5年)3月に竣工し、2007年(平成19年)からは大阪港振興協会の「セイル大阪」が運航して延べ 34,313 人の一般市民がセイル・トレーニングに参加してきましたが、年間維持費が約1億1千万円必要で、毎年約8千万円程度の赤字だったため、大阪市では2013年3月で船を利用した事業を廃止する事にしました。
市は民間ベースでの体験航海事業の継続を検討しましたが借り手が見つからず、橋下徹市長のリストラ計画で港務艇「夢咲」や「水都」と同様に売却が決定し、6月4日に7月末までに売却することを発表。一般競争入札で「あこがれ」のボランティア・クルーで海事代理士の小原朋尚さんが、旅行会社の財政支援を受けて 3,212万円で落札し、新たに一般社団法人グローバル人材育成推進機構を設立して船名を「みらいへ」、船籍港を「神戸港」に、船体色を白色から紺色に変更して2013年(平成25年)11月22日から再び体験航海を実施しています。また、本船の建造時に造られた縮尺20分の1の大型模型も船体色や船籍港、船名を「みらいへ」に変更して、現在は多くの市民や観光客が訪れる神戸海洋博物館のエントランスホールに展示しています。
国土交通省神戸運輸監理部や神戸海事広報協会、神戸市みなと総局、神戸港振興協会などで構成する神戸海事地域人材確保連携協議会では小学校4年生から中学生を対象にした海事人材の育成に取り組んでおり、練習帆船「みらいへ」や神戸港に就航する観光船を活用した体験航海も行っています。
当館に来られて「みらいへ」の大型模型をご覧になって興味を持たれた方は、神戸ポートタワー西側の旅客施設「かもめりあ」前に係留する実物を訪ねてみて下さい。是非、多くの方々に帆船「みらいへ」での体験航海にチャレンジしていただきたいと思います。


【練習帆船「みらいへ」要目】 

  

神戸海洋博物館の情報はこちら
 


at 10時43分

2017年09月08日

「今月の逸品ver.2」 vol.5名古屋海洋博物館の「船模型『帆船 日本丸 (二代目)』(1/65)」

「今月の逸品ver.2」第5回目は、名古屋海洋博物館の「船模型『帆船 日本丸 (二代目)』(1/65)」です。

  日本丸は海運界の将来の担い手を育成するための航海訓練の練習船で、帆装艤装設計から製作まで、総て一貫して我が国で行った最初の船です。名古屋港初入港は1990年(平成2年)です。愛知県内の個人で模型を制作している方より寄贈を戴き、平成29年7月15日(土)より展示をしています。

 
 船模型「帆船 日本丸 (二代目)」(1/65)規格:長さ1700mm 高さ950mm 幅400mm

日本丸(二代目)の仕様

船  名  日本丸(日本初の純国産練習帆船)
船  種  帆船
建造場所  住友重機械工業 浦賀
起工年月日 1983年(昭和58年) 4月11日
進水年月日 1984年(昭和59年) 2月15日
竣工年月日 1984年(昭和59年) 9月12日
総トン数 2,570   全長(m) 110.09   満載喫水(m) 6.75   幅(m) 13.8
原動機種/基 ディーゼル/2基    速力 最大/航海(k't) 14.33/13.20
最大搭載人員(実習生定員) 190(120)


1983年(昭和58年) 4月11日 住友重機械工業追浜造船所浦賀工場で起工式
1984年(昭和59年) 2月15日 進水式
               (皇太子殿下ご夫妻ご臨席・妃殿下支綱切断)
1984年(昭和59年) 9月12日 竣工
1984年(昭和59年) 9月15日 完工 引き渡し、最初の実習生を受け入れ
               処女航海を開始


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at 11時47分

2017年08月01日

「今月の逸品ver.2」 vol.4フェルケール博物館の「蒔絵のお椀」

「今月の逸品ver.2」第4回目は、フェルケール博物館の「蒔絵のお椀」です。

  このお椀は正式に名称をつければ「舟曳図金平蒔絵椀(ふなひきずきんひらまきえわん)」と呼ぶことになるでしょうか。江戸時代の清水湊の廻船問屋・三保屋で使われていたもので、10客が1セットとなり、木箱に大切に納められていました。
  お椀には黒漆を何度も塗って下地とし、椀の蓋に金泥で絵を描いています。絵では笠をかぶり、蓑を付けた3人が綱を引いています。しかし、綱は蓋の右外へと延びているため、その先はわかりません。ところが、蓋を開けて裏返すと、今度は左から綱が延びて右に見える小舟の舳先に結び付けられています。全体をとおして考えると「3人の人が小舟を曳いている図」といえるでしょう。
  江戸時代の清水湊は清水湾に流れ込む巴川の河口をやや遡った岸に築かれた川港でした。この清水湊の対岸には、“ 甲州廻米置場 ”があり、甲斐国から富士川を下って運ばれた年貢米が蔵へと納入されました。一方で、空荷となった船には塩や生活物資を積み込み、富士川河口部から71km上流の鰍沢まで4~5日かけて綱を引いて舟を川上げしたと伝えられます。
 当時の廻船問屋は湊に着く船の船主と荷物の買取りの交渉をしましたが、その交渉がまとまるまで船主は廻船問屋に寝泊まりしていたといいます。つまり、廻船問屋は高級旅館の役目も果たしていました。金蒔絵の高級な椀が伝わっていた理由も納得できます。また、「富士川舟曳図」も清水湊に滞在する船主への“ おもてなし ”のひとつだったのでしょう。

 
       船曳図金平蒔絵椀                     蓋(表)    蓋(裏)


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at 10時32分

2017年07月07日

「今月の逸品ver.2」 vol.3日本郵船歴史博物館の「記念洋酒 ウイスキーボトル(未開封)」

「今月の逸品ver.2」第3回目は、日本郵船歴史博物館の「記念洋酒 ウイスキーボトル(未開封)」です。


日本郵船専用に瓶詰めされた洋酒。ラベルにbottled for the Nippon YUSEN KAISHAの印字が見られる。
明治から昭和初期にかけて船内での酒類はブランデーやワインなどよく知られるが,ウィスキーもあったという事を教えてくれる1点である。

企業や人が長い年月を積み重ね歴史をつむいでいくのと同じように,博物館に収蔵される資料は誰が所有し,どのような来歴を経て現在に至ったかという時を越えた様々な記憶を包含している。
収蔵品の中には1928年と記された未開封のウィスキーボトルがある。銘柄は「Black & White」。ちなみに,国産ウィスキー第一号『白札』の販売が開始されたのは1929年(昭和4)だ。
来歴を調べると前所蔵者の母の遺品の中に眠っておりそこから発見されたウィスキーボトルで,1993年にカリフォルニアサターン第60次復航に載せられ当時の博物館準備室に寄贈されたものだった。ボトルのラベル上部に“EXPRESSLY BOTTLED FOR NIPPON YUSEN KAISH”と記載されている。寄贈者の祖父はシアトル,アラスカでパイロットをしていたようで,日本郵船の船長とも面識があったという。1928年のシアトル航路の就航船は常磐丸,静岡丸,伊予丸,横浜丸,富山丸,加賀丸,三島丸が就航していた。
話はややずれるが,今でいう「社員規則」にあたる「社規類纂」なかに「船内酒食接待心得に関する件」という項目があり船長は乗船客,以外にも官公吏及び水先人等も船内で酒類を持ち出し接待することができた。つまり前所蔵者である祖父はパイロットであり,1928年頃の前記の船のいずれかの船長が荒天で出航の遅れたか,はたまた思いがけない邂逅にふれたか何かの折パイロットを船内に招き,その記念としてのウィスキーボトル贈ったのだろうか。

 


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at 14時14分

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